MVNOについて調べていたら、イオンモバイルのau回線のデータ通信専用SIMはSMSオプションを標準搭載しており、SMSなしのデータ通信専用SIMは契約できないことに気が付きました。
多くのMVNOでau回線のデータ通信専用SIMはオプション料金が無料となっていますが、標準搭載ではなく契約時にSMSを付けるか付けないか選択できるので、イオンモバイルでは選択肢がないことにびっくり。
念のためサポートに問い合わせて、au回線のSMSなしデータ通信専用SIMはないということを確認済みです。

オプション料金かからないんだし別にいいじゃん、と思われた方がいるかも知れませんが、SMSあり = SMSなしの上位互換というわけではないので注意が必要です。
SMSが付くと、どんな不都合があるのか。
まず、月々の料金が高くなります。
SMSができるSIMは「電話リレーサービス料・ユニバーサルサービス料」の請求対象となり、月額料金が3円くらい高くなります。
次にメッセージを間違えてSMSで送信してしまい、SMS送信料を請求されるリスクがあります。
そして、トラブルに巻き込まれるリスクがあります。
例えば「お客様が不在のためお荷物を持ち帰りました。こちらからご確認ください。(URL)」みたいな詐欺メッセージを受信したり、受信した人が身近にいませんか?
実はこの詐欺メッセージ、詐欺集団が送ったものではない可能性があるのです。
どういうことかというと、Android端末でURLをタップするとアプリのインストールを促され、アプリをインストールするとデバイスのSMS送信権限を乗っ取り、同じ内容のメッセージを勝手にランダムな電話番号に送信してしまうのです。
当然SMS送信料はこちらが負担することになるので、多額のSMS送信料を請求されますし、「このSMSは乗っ取られた人のスマホから送信されている」という事情を知らない人から怒りのメッセージが送られてくる可能性があります。
(ちなみにiPhoneだとアプリの高額課金に誘導されます。)
他にも「ピッグバッチャリング」詐欺被害にあう可能性もあります。